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『としょかんライオン』 図書館の「きまり」よりも大切なこと

 

図書館は、みんなの場所。

マナーときまりを守れば、誰でも入れるところです。

 

たとえそれが、ライオンでも?

 

ある日、図書館にライオンが現れ、図書館員のマクビーさんは大慌てで館長のメリーウェザーさんに伝えます。

メリーウェザーさんは、「きまりを守るなら…」と入館を許可します。

髪をひっつめ、眼鏡をかけ、地味なスーツを着たメリーウェザーさんは、図書館では何よりも「きまり」を重んじる図書館の責任者です。

 

でも、その厳しさの奥に優しさと懐の深さを感じさせるとても心の広い、温かい人です。

librarylion2

そんなメリウェザーさんが受け入れたライオンは、やがて彼女のもとで色々なお手伝いをするようになります。

 

図書館には、ライオンにできる仕事がたくさんありました。

 

たとえば、百科事典の棚のほこりをしっぽで綺麗に払ったり、小さな子どもたちを背中に乗せて、本棚の高いところに手が届くようにしてあげました。

 

そして、本の匂いをかいだり新しい本に触れるときの喜び、本に囲まれる居心地の良さ、誰かにお話を読んでもらうときのワクワクした気持ち、そんな図書館を楽しむ様子は人間の子どもたちと同じです。

librarylion1

 

最初は誰もが怖がっていたけど、次第に図書館の人気者になります。

 

そしてこの図書館は、大きくて優雅なライオンが静かに子ども達と一緒に過ごす、穏やかな空間になるのです。

 

しかし、いつまでもここにいられたわけではありません。

 

「きまり」とは、みんなが気持ちよく過ごせるように大切なもの。

 

でもたとえ、図書館でも、きちんとした理由があってきまりを守れないことだってあるのです。

それが、人間でもライオンでも。

 

「きまり」より大切なことって何だったのでしょうか。

 

そして、ライオンはまた、図書館に戻ってくることができる?

 

図書館という場所を通しての出会いや、心の交流の素晴らしさを味わえる1冊です。

 

ちなみにこのライオンのモデルは、ニューヨーク公共図書館のシンボル・Leo(レオ)だと言われています。

 

 

特別なイベント時には蝶ネクタイを身につけ、クリスマスにはサンタクロースの衣装に身を包み、ニューヨークの球団メッツとヤンキースの試合のときにはそれらの帽子を被るレオは、図書館の広告塔として大活躍しています。

 

 

 

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  1. 2018年 7月 20日

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