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『ぼくの図書館カード』アメリカ南部 人種差別と図書館(1)

 

1920年〜50年代にアメリカ南部に蔓延った黒人差別は、もちろんその地域にある図書館にも強く影響がありました。

 

そしてそれは歴史の一部となり、”なかったこと”にはできません。

 

自身の体験を描いたアメリカ南部の図書館を話を描いた絵本が2010年に2冊出版されました。

 

『ぼくの図書館カード』は、1960年に亡くなったベストセラー作家、リチャード・ライトの自伝的物語です。

 

舞台は、1920年代のアメリカ南部。

 

人種差別が色濃く、黒人にまともな市民権もなかった時代です。

 

 

おかあさんやおじいさんからたくさんお話を聞いて育った「ぼく」は、本が読みたいという気持ちでいっぱいでした。

 

しかし、黒人は図書館を使うことができませんでした。

 

図書館の利用者カードを持つことさえ許されなかったのです。

 

もちろん、本を買うお金もありません。

 

「ぼく」は、図書館から本を借りるためにある考えを思いつきます――。

 

 

「本を読みたい」と願う強い心と、周囲に流されず自分の考えで物事を判断する理解者がいたことで、まさに、本の扉を開いていくお話です。

 

 

比べようはないのですが、もう1冊の『わたしのとくべつな場所』より30年前の時代を描いたこちらの状況はもう少し過酷です。

 

なにしろ、図書館を使うことが許されない時代であり、図書館員の態度も非常に冷酷です。

 

mylibrarycard

 

自分だったらどうするか?

 

 

このような時代があったということを伝える教科書のような絵本です。

 

最後の「あとがき」まで必読です。

 

>>図書館が出てくる絵本のアーカイブはこちら

 

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