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『ショーシャンクの空に』 刑務所図書室の実態

 

注:この記事には映画の内容が一部含まれています。

 

95年アカデミー賞7部門にノミネートされた、言わずと知れた名作「ショーシャンクの空に」。

 

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この映画のテーマは、冤罪と脱獄、そして希望と友情です。

 

その中で「刑務所内図書室」もまた、重要な役割として登場します。

 

 

冤罪で終身刑の判決を受けたエリート銀行員のアンディは、劣悪な環境にあるショーシャンク刑務所に服役します。

 

当然、その環境に馴染むことができず孤立しますが、やがて、同じ受刑者の役割や立場を理解することで仲間ができ、刑務官からも一目置かれるようになります。

 

ノートン所長や刑務官らの税務処理や、資産運用のアドバイスを的確に行うことでさらに評価を得たアンディは、「図書係」の仕事を与えられます。

 

その頃の図書室はひどいもので、もはやその機能を果たしていませんでしたが、アンディは、かつてのビジネスマンの資質を生かし図書室を変える決意をします。

 

まず最初に試みたことは、本の購入予算の増額を州政府に求めること。

 

政府に手紙を送り続けること6年後、ようやく本の購入予算の増額が認可され、図書費の大幅増額に加え、中古図書も寄贈されることになったのです。

 

ほかの受刑者も手伝い、本の分類や書架整備にやりがいを見出します。

 

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生まれ変わった図書室は、いつも本を読む受刑者で溢れ、彼らは読書によって「自由」を知ることとなります。

 

 

一方、50年という長い年月を刑務所で過ごしたブルックスは、この図書室では一番の古株でベテランです。

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教養があり、みんなに慕われていてとても大切な存在です。

 

しかし、その世界に適応しすぎたがための、あまりに皮肉な悲劇が待ち受けています。

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この映画のクライマックスで、ついに脱獄に成功したアンディですが、それを決意させたのは、彼の冤罪を認めながらも釈放をさせたくない身勝手で冷酷な所長ノートンの「図書室をつぶす。すべての本を広場で焼いてやる」のひとことだったのかもしれません。

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この映画の原作は、スティーブン・キングの中編小説『刑務所のリタ・ヘイワース(Rita Hayworth and Shawshank Redemption)』。

 

1982年に発表した中篇作品集『恐怖の四季』(Different Seasons)の中で、「春は希望の泉」という副タイトルで1作目として収録されています。

 

同じく映画化が大ヒットした『スタンド・バイ・ミー』は「秋の目覚め」の副タイトルで同じく『恐怖の四季』に収録されています。

 

直訳すると「それぞれの季節」となる本作は、スティーブン・キングには珍しくホラーではない小説として話題になった1冊です。

 

残念ながら日本語翻訳版の初版は絶版のようです。

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