京都国際マンガミュージアム 世界が注目する文化施設

京都国際マンガミュージアムに行ってきました。

 

ここは、博物館なのだろうか?それとも図書館?

 

単なる「マンガミュージアム」の域を超えた見どころがたくさんありました。

 

マンガ好きではなくても、世界が注目する日本の文化施設として、一度見ておく価値があります。

 

京都国際マンガミュージアムとは?

 

「京都国際マンガミュージアム」は、京都市と京都精華大学が共同で、運営する施設です。

 

マンガ資料の収集・保管・展示だけではなく、世界から注目されているマンガ文化に関する調査研究を行い、これらの資料と調査研究にもとづく展示やイベント等の事業を行うことを目的とした文化施設です。

 

建物は、昭和初期建造の元龍池小学校の校舎を改修(一部増築)し活用しており、当時の佇まいを残し、モダンでレトロな雰囲気を楽しめる空間です。

 

施設は、一般公開のギャラリーゾーン、研究ゾーン、資料収蔵ゾーン、地域利便施設

で構成され、常設展示、企画展示、龍池歴史記念室、ミュージアムショップ、カフェを併設しています。

 

京都国際マンガミュージアムの3つの機能

 

京都国際ミュージアムは、博物館的機能と図書館的機能を併せ持った、新しい文化施設です。

 

機能は大きく分け、

  1. 博物館的機能
  2. 図書館的機能
  3. 研究機能

を持ちます。

 

この3つの機能を基に、マンガに関する展示やイベント、ワークショップなどを多彩に開催しています。

 

この3つの機能を詳しくみていきます。

 

博物館としての京都国際マンガミュージアム

 

「ミュージアム」と名付けられていることからも分かるように、最も大きな役割が博物館的機能です。

 

マンガ資料アーカイブの公開

 

約30万点のマンガが保存されています。

それらは、現代の人気作品にとどまらず、江戸期の戯画浮世絵から明治、大正、昭和初期の雑誌、戦後の貸本から海外のものまで幅広く保存されています。

 

また、マンガ本だけではなく、それ(マンガ)に関するおもしろい展示がたくさんあります。

 

例えば、マンガ家の手をそのまま型どった石膏手型の展示が100以上あり、直筆のサインやイラストがあります。

 

これらは、実際に京都国際マンガミュージアムに来館されたマンガさんの手形なのだそうです。

 

宮崎駿監督の手形もありましたよ。

 

龍池小学校の歴史

 

マンガミュージアムへと生まれ変わった龍池小学校は、1869(明治2)年11月1日、町の区分をもとにした64の「番組小学校」のひとつ、上京第二十五番組小学校として開校しました。

 

校長室ならぬ「館長室」。

ちなみに館長は、漫画家の荒俣宏さんです。

 

日本の近代教育制度(明治5年の学制発布)に先駆け、京都府からの下付金を得ず、教育に熱い思いを寄せる龍池学区民の寄付で二千両の建築費を調達しての建設だったそうです。

 

 

開校以来、京都の教育の牽引的役割を担ってきた龍池小学校でしたが、近年の人口ドーナツ化現象や少子化などにより、1995(平成7)年4月、梅屋・竹間・富有・春日の4小学校と統合、新たに「御所南小学校」が開校されました。

 

御所南小学校はミュージアムの近くにありました。

 

 

 

京都国際マンガミュージアムは、1928年建設の講堂と体育館、1929年建設の本館と1937年建設の北館の3つの建物をつなげる形でリノベーションされています。

 

それ以外は、きしむ廊下やタイル張りの階段などを含め、ほとんど手を加えないことで、モダニズムの時代の美しく贅沢な建築の雰囲気を味わうことができます。

 

 

この小学校の歴史も、ミュージアムでもっと詳しくみることができます。

 

思いのほか、この小学校と建物に関する歴史がおもしろかったので、マンガに興味はなくとも、建築に興味があるという人にも十分楽しめる場所だと思います。

 

 

図書館としての京都国際マンガミュージアム

 

総延長約200メートルにわたる「マンガの壁」といわれる書棚に配架された約5万点のマンガ本は、れっきとした「マンガ図書館」です。

 

 

懐かしのマンガから、現在の人気作品、海外のものまであります。

 

これらは、敷地内であればどこでも自由に読むことができます。

 

天気の良い日には敷地内の芝生に寝転がって読むことも可能です。

 

 

あいにくこの日は、京都が今年の最高気温を記録した猛暑日となり、芝生でマンガを読む人は1人もいませんでした(^^;

 

子供料金は100円なので、この地域に住んでいる子供にとっては、近所にある図書館と変わらない感覚で利用できるのではないかと思います。

 

100円を握りしめて、朝から夕方まで好きなマンガと過ごせるなんて羨ましいですね。

ちなみに一度チケットを購入すれば、その日は自由に出入りすることができます。

 

土足禁止のこども図書室

 

研究所としての京都国際マンガミュージアム

 

このミュージアムは、京都精華大学における、30年にわたるマンガ文化に関する教育、研究の蓄積と、人的ネットワークや情報等の資源を投入して開館したのだそうです。

 

京都精華大学は、

1973年度 美術科マンガクラス開設
2000年度 芸術学部マンガ学科開設
2001年度 表現研究機構マンガ文化研究所開設
2006年度 マンガ学部開設

と、この実績が示すように、30年以上にわたる「マンガ」文化の教育、研究の蓄積から、国内外の学問としてのマンガ研究をリードしてきたことがわかります。

 

特に2001年度に開設した「表現研究機構マンガ文化研究所」は、マンガとアニメーションに関する学術的研究を多角的に行い、日本マンガ学会(2016年現在会員数約400名)の設立と運営を積極的に支援し、研究基盤に必要な人的・情報ネットワークの形成を推進してきたといいます。

 

これらの教育・研究実績およびネットワークは、すべて京都国際マンガミュージアムの中核を担う国際マンガ研究センターに活用され、その進展を支えることになったそうです。

 

京都国際マンガミュージアムが保存する資料

 

京都国際マンガミュージアムに保存される資料は、江戸中期の戯画や明治の雑誌、戦後の貸本などの歴史資料、現在の人気作品、海外のものまで約30万点あります。

 

先ほど図書館としての京都国際マンガミュージアムのところで紹介した5万冊のマンガ本を除いた約25万点の資料は、資料保存という見地から閉架式となっています。

 

これらの資料のうち、整理、目録化作業が完了している資料のほとんどについては、研究閲覧登録をすることで閲覧することができます。

 

18才以上であれば、誰でも利用可能だそうです。(事前予約が必要です)

 

まとめ

 

世界が注目する文化施設 京都国際マンガミュージアムに行ってきた

いかがでしたか?

 

[box class=”glay_box” title=”まとめおよび感想”]

  • 約30万冊のマンガを所有する、博物館であり図書館である
  • マンガ好きだけではなく、建築好きな人にも楽しめる
  • 外国人観光客がとても多く、京都の観光名所の1つとなっている

[/box]

大人の入場は800円です。

 

行くまでは、1日かけて読みたいマンガでもない限り、わざわざ行くにはもったいないのかなと考えていたのですが、まったくそんなことはなく、いろいろな見所がたくさんあって充実した博物館でした。

 

※撮影はすべて許可を得ています。

撮影可能場所は限られています。職員にお尋ねください。

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