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建築様式別にみるイギリスの美しい図書館

 

世界には、言葉を失うほど美しい建築の図書館や驚くほどユニークな図書館が数多くあり 、さらに、そこには興味深い読み物であふれています。

 

図書館は、単に愛読家のための神聖な場所ではなく、建築好きや歴史好きな人にとっても、おもしろくて刺激的な場所ですよね。

 

 

今日は、建築様式別にみるイギリスの美しい図書館を紹介します。

 

モダニズム(近代)建築が美しいイギリスの図書館

 

 

ペッカム公立図書館(Peckham Library)

 

屋根に大きな「LIBRARY」の文字のオブジェを施したペッカム公共図書館は、南ロンドンのペッカムにある近代建築が特徴的な図書館です。

 

© Peckham Libraryホームページ

 

 

画像を見てのとおり、上部の重い構造は、7本の背の高い柱のみに支えられる構造で、この建築案は随分と物議をかもしたそうです。

 

しかし、多くの図書館が持つ暗く息苦しい環境から解放されるようなガラスと金属のデザインは、革新的な建築に送られる「スターリング賞」を受賞し、毎年50万人の人々がその門戸を通り抜けています。

 

バーミンガム公共図書館(Library of Birmingham)

 

残念ながら、イギリスの美しい図書館の多くが会員制であったり入館料が必要となっていますが、バーミンガム公共図書館はすべてに開かれた公共図書館であり、現代建築ファンにとって必見の場所です。

 

© Library of Birmingham

 

外観はジグラットの一種で、3つのセクションを結合する複雑な幾何学格子模様で、夜になるとライトが点灯します。

 

© Library of Birmingham

 

内部を特徴づけるのは、中央部を貫く筒状の大きな吹き抜けです。

 

アバディーン大学図書館(University of Aberdeen Library)

 

スコットランドにあるアバディーン大学の図書館も近代的でモダンな建築が美しい図書館です。

 

 

1495年に設立された古代の大学 (Ancient University) を前身とし、このモダンな建築からは想像できませんが、スコットランドでは3番目、現在の英国および英語圏の国で5番目に長い歴史を持つ図書館です。

 

アール・デコ様式が美しいイギリスの図書館

 

 

グラスゴー芸術学校図書館(Glasgow School of Art library)

 

2014年に壊滅的な火災がグラスゴー芸術学校の図書館を襲い、建物はほとんど損傷しなかったものの、その中身はほぼ完全に破壊されました。

図書館はアールヌーボー様式の建築で最も特異なデザインのひとつであったため、大きな損失でした。

 

 

有名なグラスゴーの建築家および芸術家であるチャールズ・レニー・マッキントッシュによって、家具から照明器具まですべてをデザインし考案されたこの建物のデザインは、美しく装飾されたバルコニーとユニークな家具を備えた芸術的なスタイルを反映しています。

 

2015年、ほぼ元の状態に復元できると発表されました。(2015年3月20日追記)

2015.3.13「Mackintosh Library to be restored: A lost opportunity?」BBC ARTS

 

ネオゴシック建築が美しいイギリスの図書館

 

モーガン図書館(Maughan Library)

 

もともとは公共記録局であるキングス・カレッジ・ロンドンの図書館であるモーガン図書館は、何度通っても飽くことない驚きに満ちています。

 

ステンドグラスの窓、孔子の像、そして、映画『ハリー・ポッター』のダンブルドアのオフィスのモデになったといわれる丸い読書室。

 

© Flickr.com

 

それらの内観とネオゴシック様式の外観など、建築的にまとまりがないことが逆に、魅惑的な印象を残しています。

 

ゴシック建築が美しいイギリスの図書館

 

マンチェスター大学ジョン・ライランズ図書館(John Rylands Library)

 

マンチェスター大学のジョン・ライランズ図書館は、外観だけ見ると教会や大聖堂と間違えられることもあるゴシック様式の大学図書館です。

 

© John Rylands Library

 

高いアーチ型の天井に美しいステンドグラス、左右対称となった建築はお見事です。

 

また、「グーテンベルク聖書」やウィリアム・キャクストンの「カンタベリー物語」などの初期の印刷物といった貴重なコレクションを含む数十万冊の本を所蔵しています。

 

特別編

 

リバプール中央図書館(Liverpool Central Library)

 

リバプール中央図書館の内装は、もともと利用者に非常に愛されていましたが、保護の欠陥と築年数による劣化で崩壊しはじめ、2013年に5,000万ポンドをかけて改装が行われました。

 

 

既存のエリアを補完し、それとは対照的に白を基調としたドーム型の天窓と、それに続く螺旋状の近代建築を新設し、図書館自体が古典と現代のミックスでデザインされています。

 

© Liverpool Library

 

過去と現在が図書館という建物の中で交錯する非常に魅力的な図書館です。

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