東京には、美しい図書館、ユニークな図書館など、魅力的な図書館がたくさんあります。
その中には、誰でも制限なく利用できる公共図書館から、所属学生や研究者が利用できる大学図書館、企業の専門図書館などさまざまな種類があります。
今日の記事では、誰でも自由に入れる図書館を10館選んでみました。
国立の図書館
国立国会図書館
国立国会図書館は、納本制度に基づき、日本国内で出版されたすべての出版物を収集・保存する日本唯一の法定納本図書館です。
ほとんどの資料が書庫に入庫しているため、国立国会図書館の中では、書架から自由に本を選ぶということはできませんが、閲覧室など図書館の空間を観察して楽しむこともおすすめです。
満18歳以上であれば、誰でも入館・利用できます。(お子様を同伴しての入館はできません)
国際子ども図書館
国際子ども図書館は、上野恩賜公園の近くにある、児童書を専門に扱う国立国会図書館の支部図書館で、2000年に日本初の児童書専門の国立図書館として設立されました。
多くの美術館や博物館、動物園があり、都心の喧騒とは離れた独特な雰囲気のある上野はいろいろな楽しみ方がありますが、ぜひこの図書館も訪れてみてください。
東京都立の図書館
現在、東京都立の図書館は、中央図書館、多摩図書館の2館により構成され、国内の公立図書館では最大級の豊富な資料を揃えています。
東京都立中央図書館
東京都立中央図書館は、206万冊の豊富な資料があり、調査研究から身近な生活に役立つ情報収集まで、幅広く支援しています。
港区南麻布の有栖川宮記念公園内にあり、公園の木々の間を抜けていくと図書館にたどりつきます。
図書館の中にはカフェテリアもあります。
都立多摩図書館〈東京マガジンバンク〉
都立多摩図書館は、都立中央図書館と共に都内図書館の中枢を担うごく一般的な公立図書館でしたが、近隣図書館との差別化を図るため、2009年に雑誌約1万誌を所蔵する「東京マガジンバンク」としてリニューアルオープンしました。
特徴的な蔵書は、貴重な創刊号約3000誌のコレクションと、豊富な海外雑誌の数々です。
その種類は突出しており、知る人ぞ知る海外の有名雑誌の最新号が読めます。
公立の図書館
先の都立多摩図書館が、「東京マガジンバンク」として専門図書館のような役割に移行できたのは、都内の公立図書館が充実してきたためといわれています。
さまざまな特徴を持った個性的な図書館がたくさんあります。
日比谷図書文化館
日比谷図書文化館は、もともとは都立図書館でしたが、2009年に東京都から千代田区へ移管され、2011年に開館しました。
日比谷公園内にあり、その中は図書館だけではなく、カフェやレストラン、ショップ、常設展示室、特別展示室や大ホール(日比谷コンベンションホール)があり、平日は22時まで開館しています。
三角形の平面の建物が特徴的ですが、東京市立日比谷図書館として開館した当時はアールヌーボー様式だったそうです。
北区中央図書館
「赤レンガ図書館」と呼ばれ、地域住民に愛されている図書館です。
住宅地に入り組んだ場所にあり、近くに公園もあることから、夕方になると子どもたちの元気な声や姿が多くみられ、平和な雰囲気が漂います。
江東区立深川図書館
清澄白河駅から緑豊かな清澄公園を突き抜けて図書館に辿り着くことができます。
図書館自体はとても小さいですが、地域の図書館として、近隣住宅や街のイメージに融合した非常に素晴らしい雰囲気を持つ図書館です。
人気スポットは、ステンドグラスが煌めく螺旋階段です。
武蔵野プレイス
「武蔵野プレイス」は、図書館、生涯学習センター、市民活動センター、青少年センターなどといったこれまでの公共施設の類型を超えて、複数の機能を融合させた施設です。
図書館は、地下2階から地上2階のフロアにあり、明るく暖かな雰囲気です。
蔵書数は、図書18万冊 / 雑誌600タイトル / 新聞30紙。
フロアごとに特色を持たせて、本を配置しています。
多摩市立唐木田図書館〈からきだ菖蒲館〉
からきだ菖蒲館は、コミュニティセンター、図書館、児童館の複合施設です。
多摩市で7番目にできた図書館であり、多摩市初の業務委託を導入し運営を行っている図書館です。
赤ちゃんからお年寄りまで、あらゆる年代が利用できるような図書・雑誌を揃えているのが特徴です。
また、視覚障害の方のために対面朗読室を1室設置しています。
専門図書館
東洋文庫ミュージアム
公益財団法人東洋文庫は、東京都文京区に所在する東洋学の専門図書館、研究所です。
東洋史と文化に関する文献資料を収集した東洋学専門図書館であり、EU東洋学研究コンソーシアム、フランス極東学院、台湾中央研究院、ユネスコ東アジア文化研究センター、ハーバード燕京研究所などの海外の東洋学関連研究機関と提携しています。
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