東北地方には、一度は訪れてみたい美しい図書館、ユニークな図書館、歴史的価値のある図書館などバラエティに富んだ図書館が各地方に点在しています。
青森県の図書館
旧弘前市立図書館
旧弘前市立図書館は、青森県弘前市にある歴史的建造物です。
現在、図書館としての機能はなく、弘前市の郷土文学館の施設として保存・一般公開されています。
1906年に弘前市内の篤志家により建てられ市に寄附されたもので、1930年に図書館が別の建物に移転したことから民間運営されていましたが、1989年にふたたび弘前市に運営権が渡りました。
弘前城のある城下町にあり、歴史的建造物が好きな方は見逃せないでしょう。
目の前には、弘前市立図書館があります。
秋田県の図書館
秋田県は、日本全国の中でも訪れてみたい図書館が多い県です。
国際教養大学中嶋記念図書館
近年、日本の美しい図書館として必ず名があがる国際教養大学中嶋記念図書館。
日本で唯一、365日24時間運営されている大学図書館としても知られています。
常に先進的な教育理念を掲げる国際教養大学だけに、その図書館も様々な面で革新的です。
公立大学の図書館なので、一般利用にも寛大です。
秋田市立新屋図書館
秋田市新屋大川町にある秋田市立図書館のひとつです。
現在の建物は2代目で、1998年(平成10年)竣工したこの建築は、1998年の建築・環境デザイン部門のグッドデザイン賞を受賞しています。
本館と国立の旧食糧倉庫を改修した倉庫棟の2棟から構成され、渡り廊下で結ばれているのが特徴です。
また、倉庫棟では新屋地域の地場産業であった日本酒の酒造に関する本のコレクションを約580冊所蔵しています。
秋田公立美術大学
秋田市立新屋図書館に隣接している秋田公立美術大学の図書館も見逃せません。
円形の建物が特徴的で、自然光あふれる白天井の真下に円形の閲覧席を設け、開放的な雰囲気を演出しています。
美術・工芸・デザイン関係の図書など約4万冊を超える書籍のほか、映像ソフト、新聞、雑誌など様々な最新情報ソースを網羅しており、美術館, 博物館等に所属する学芸員は貸出のサービスを受けることができます。
由利本荘市文化交流館/カダーレ(2016年追記)
駅前病院跡地に建てられた、文化ホール、図書館、公民館、教育学習施設等の機能を持つ複合施設です。
人口8万人のまちで4年連続年間60万人が訪れる、賑わいある施設となっています。
道路を挟んだふたつの敷地をひとつに統合し、道路を建物中央を南北に貫く内部通路としているのが特徴で、2016年、公共用の建築・施設部門でグッドデザイン賞を受賞しています。
宮城県の図書館
せんだいメディアテーク
アートギャラリー、仙台市図書館、映像センター、視聴覚障害者のための情報提供という4つの機能を、21世紀の情報化された市民社会にふさわしい空間として再構築しようという試みで建設された新しい公共施設です。
3階と4階が仙台市民図書館の区画で、2階は映像音響ライブラリーとして映像音響資料約1万1000点を収蔵、仙台市民図書館の児童書、新着新聞および雑誌もここで閲覧できるようになっています。
2001年、グッドデザイン賞を受賞しています。
山形県の図書館
市立米沢図書館〈よねざわ市民ギャラリー〉
市民ギャラリーと図書館を併設した米沢市の市街地に位置する複合施設です。
静かな場=図書館を2階へ、開かれた場=ギャラリーを1階へ配置し、街との繋がりを確保しています。
同心円状に配置した壁柱が、明るく開放的な図書館を実現しています。
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