注目の記事 PICK UP!

『耳をすませば』 図書館を通じて出会う15才の恋と夢

 

スタジオジブリの人気作のひとつ『耳をすませば』

 

 

主人公の月島雫(しずく)は、読書好きな15才の女の子です。

 

 

毎日のように街の図書館や学校の図書室に通い、本を借りては読んでいます。

 

 

あるとき、図書館で借りてきた本の貸出カードに、いつも「天沢聖司」の名前があることに気がつきます。

 

自分がこれから読もうとしている本を、すべて先に借りて読んでいる彼のことが気になります。

耳をすませば2

雫「天沢聖司… どんな人だろう。ステキな人かしら…」

 

夏休みのある日、学校の図書室で、「天沢」の蔵書印を見つけた雫。

 

後日、その寄贈者が天沢聖司の父親であり、さらに聖司が同じ学校の同級生だと知り戸惑います。

 

 

ある日雫は、図書館へ行く途中に出会った猫を追いかけた先で、「地球屋」という小さな古道具屋にたどりつきます。

 

それをきっかけに、天沢聖司の正体と、彼がヴァイオリンを作っていることを知ることになるのです。

 

%e8%80%b3%e3%81%99%e3%81%be4

スタジオジブリ『耳をすませば』より

 

ヴァイオリン職人になる夢を追いかける聖司を前に、将来の目標が見つからない雫は劣等感を抱きます。

 

そして、今、本当にやりたいことを自分に問いただし、物語を書きはじめます。

 

 

中3という高校受験を控える時期に、夢に向かう少年と、その彼に影響を受けてやりたいことを模索する少女の恋愛、思春期の挫折と希望を描いた物語ですが、図書館も主人公のひとつと言っても過言ではないほど、存在感を表した作品でした。

 

作中には、雫のお父さんの勤務先として県立図書館も登場します。

%e8%80%b3%e3%81%99%e3%81%be6

 

>>Biblio Hackより「耳をすませば」 雫のお父さんは司書ではない?本業は何?

 

この図書館の雰囲気や手書きの「貸出カード」は、この映画が公開された1995年代の日本の郊外の雰囲気をとてもリアルに表現しています。

 

 

ちなみに、雫と聖司がお互いを意識しはじめるきっかけとなった「貸出カード」は、現在は個人情報保護の観点からすべての図書館・図書室で廃止されています。

 

%e8%80%b3%e3%81%99%e3%81%be3

スタジオジブリ「耳をすませば」

お父さん「わが図書館もついにバーコード化するんだよ。準備に大騒ぎさ。」
雫「やっぱり変えちゃうの。私、カードの方が好き。」

 

そして、あらゆるシーンの背景に、とにかく本がよく登場します。

 

雫のお父さんは、図書館司書でありながら本業は郷土資料家です。

 

そのことをひっそりと表現したようなワンシーン。

%e8%80%b3%e3%81%99%e3%81%be7

スタジオジブリ「耳をすませば」

 

本にあふれ、混沌とした雫の机も魅力的です。

%e8%80%b3%e3%81%99%e3%81%be8

スタジオジブリ「耳をすませば」

 

 

この作品のおもな舞台となったのは、聖蹟桜ヶ丘と多摩ニュータウンです。

 

そこは、東京だけど静かな郊外。

%e8%80%b3%e3%81%99%e3%81%be9

2012年4月から聖蹟桜ヶ丘駅では、電車のホーム接近メロディに「カントリー・ロード」が使われることになりました。

 

いまにも図書館に向かう雫や猫のムーンに出会えそうな気がします。

 

>>Biblio Hackより「人気俳優・高橋一生のルーツは天沢聖司にあり?! 耳をすませば

 

関連記事

  1. 『間宮兄弟』ミニマリストより惹かれるマニア兄弟の部屋

  2. 『デイ・アフター・トゥモロー』 図書館がシェルターになる日

  3. 『ティファニーで朝食を』駆け出しの作家と行く、はじめての図書館

  4. 『セックス・アンド・ザ・シティ』 ラブストーリーの宝庫で結婚式

  5. 『マチルダ』 図書館で世界を知り、知識を力にする

  6. 『ミレニアム』 企業内図書室で犯人に迫るプロファイリング

  7. 『ショーシャンクの空に』 刑務所図書室の実態

  8. 映画の名脇役! ニューヨーク公共図書館が舞台の映画アーカイブ

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. 2019年 7月 19日

PAGE TOP