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香港中央図書館 中国と西洋文化の共存に尽力する香港文化新時代の象徴

 

日本アニメ『攻殻機動隊』をハリウッドが実写化した映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』は、現在の香港の街をほとんどそのまま使い、近未来都市を表現しています。

 

©MMXVI Paramount Pictures and Storyteller Distribution Co. All rights Reserved.

 

 

その舞台のひとつ、賑やかな銅鑼灣(トンローワン)のメインストリートは、怡和街とそのままつながる西側の軒尼詩道とともに、トラム、バス、車がひっきりなしに行き交い、人の波をすり抜けるように走る香港を感じずにはいられない混沌としたエリアです。

 

 

 

“香港の渋谷”の異名を持つ活気あふれる繁華街 銅鑼灣(トンロー・ワン)

 

英語名で「コーズウェイベイ」と呼ばれるこの大都市は、日系のデパートやワールドトレードセンターがあり、香港のグルメと買い物が一気に楽しめるエリアです。

 

劇中では、クライマックスの重要な場面で登場するも荒廃した街として描かれ、それが銅鑼灣だとはわかりにくく、怡和街と邉寧頓街の交差点にある円形歩道橋「イー・ウー・ストリート&ヘネシー・ロード」が登場することによって、はじめてその場面が銅鑼灣なのだと理解できます。

 

イー・ウー・ストリート&ヘネシー・ロード

 

ここから歩いてわずか10分の場所に香港最大の香港中央図書館があります。

 

香港中央図書館までの行き方

 

香港中央図書館は、香港島の銅鑼湾駅と、天后(ティンハウ)駅のちょうど間にあり、どちらを使っても徒歩10分はかかりますが、銅鑼湾駅から中央図書館に向かう途中に、この円形歩道橋「イー・ウー・ストリート&ヘネシー・ロード」を通ることになります。

 

 

駅を怡和街の方面に出て、この大きな道路を東(次の駅になる天后駅の方)に向かってひたすらまっすぐ進みます。

 

「香港の渋谷」と言われる銅鑼湾(筆者撮影)

 

こんなに大きな建物がひしめき合っている場所にいったいどのように図書館があるのかと思うけど、街の喧騒から少し離れたと感じる頃に、図書館が現れます。

 

銅鑼湾駅から行く場合、図書館の左側に到着します。(筆者撮影)

 

 

香港中央図書館をレポート

 

国立図書館を保有しない香港において、2001年に香港島に開館した香港中央図書館は、情報センタ一、学習センター、社会文化センターとしての役割を果たしています。

 

香港中央図書館正面(筆者撮影)

 

コンピュータによる情報サービス、マルチメディア資料サービス、展示活動、団体貸出が活発で、香港市民の教養の向上と香港の発展に大きな貢献をし、香港の文化が新時代を迎える象徴となっています。

 

 

11階建て、敷地面積9,400平方メートルの建物は、200万冊(件)の本(資料)を収蔵できるそうです。(2018年現在、まだスペースが残っているとのこと)

 

真ん中が大きな吹き抜けになっていて宇宙をモチーフにしたエレベーターは下から見上げても、上からみても壮観。(筆者撮影)

 

最上階にあたる11階は、公共図書館の総事務所になっています。

 

香港中央図書館を訪問した感想

 

訪れたのは祭日の午前中でしたが、図書館の中はそんなに利用者であふれているという印象はなく、入館ゲートからそれぞれの各フロアに警備員がたくさんいて少し物々しい雰囲気だと感じました。

 

写真撮影は禁止だと聞いていたのですが、警備員に「日本から来たんですけどダメですかね?誰に許可取ればいいですか?」って尋ねたら「ぼくが許可をあげるよ。(ただし、人の顔が映らないように…)」と言ってくれたのでそんなに厳密なルールではないのかもしれません。

 

どのフロアもフリーWi-Fi完備なので、長時間過ごすにも最適です。

 

この画像は、どのセクションか忘れました(筆者撮影)

 

個人的に素晴らしいなと思ったのは、2階の児童サービスセクション。

「Children’s Library/Toy Library」といい、絵本や児童書などの子ども向けの本だけではなく、知育玩具も置いてあり、幼児期からの教育にも尽力している印象を受けました。

 

 

香港中央図書館を中心に旅するおすすめのルート

 

香港は、九龍サイドと香港島どちらの市街地も香港国際空港から直結で行くことができるので、5時間飛行機に乗ればあとは自由に動きまわれます。

 

香港国際空港から香港島へ(筆者撮影)

 

香港中央図書館は香港島ですが、九龍サイドからもメトロで簡単に移動できます。

 

おすすめは、香港中央図書館の最寄り駅である銅鑼灣から地下鉄で3駅先にある中環(セントラル)。

香港島の北側に位置するビジネス街で、超高層ビルと歴史的建造物が混在している不思議な街です。

 

中環で大人気「九記牛腩」の牛バラ麺

 

 

香港駅から直結しており、そのまま中環駅に出ることができるので乗り換えも不要で、空港との往来がすごく楽です。

そして、九龍サイドにも簡単に行けます。

 

 

香港中央図書館まで行くと、正面の道路を隔てた正面にビクトリアパークがあります。

※あの有名なビクトリアピークとは異なります。

 

イギリス女王の名前がつけられた、香港島で最大の公園です。

5500株もの木々が植えられた開放的な園内にはジョギングロードやスポーツ施設などがあり、早朝には太極拳を楽しむ地元に人々もみられます。

 

 

冒頭の『ゴースト・イン・ザ・シェル』の話に戻りますが…

 

キリアン少佐とバトーが船に乗っているシーンの背景にみえる高層ビル群はまさに香港島です。

香港に何度も足を運んでいる人は、各シーンがどこで撮られたのかわかると思います。

 

香港中央図書館について

 

香港中央図書館
開館時間:10〜21時(水は13時〜、祝は〜19時)
休館日:なし
Wi-Fi:あり(無料)
パソコン貸出、インターネット利用のできる設置パソコンの有無:あり
カフェ、レストランなど飲食スペース:あり
ホームページ → https://www.hkpl.gov.hk/en/hkcl/home/index.html

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香港中央図書館に関する文献

 

呉建中 2009.『中国の図書館と図書館学:歴史と現在』京都大学図書館情報学研究会.
盧子博「先進的な発展を遂げた香港公共図書館」『江蘇図書館学報』2001(4),p.53
「公共図書館」『康楽および文化事務所年報:2007-2008年』http://www.lcsd.govhk/

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