ニューヨーク公共図書館と聞くと、おそらく、観光名所として名高い五番街と42丁目の交差点にある本館〈スティーブン・A・シュワルツマン・ビル〉をイメージすることが多いと思います。
今日はそのニューヨーク公共図書館本館〈スティーブン・A・シュワルツマン・ビル〉のみどころポイントをご紹介します。
本館正面の2体のライオン像
五番街の本館正面に鎮座する大理石でできたライオン像は、1911年の本館竣工と同時に誕生しています。
2体はそれぞれ、ニューヨーク公共図書館の母体となった図書館の名前から”アスター” (Astor) と”レノックス” (Lenox)と名付けられましたが、1940年代には、世界恐慌を経験したニューヨーク市民にとって欠かせないふたつの2つ資質として、”忍耐”(Patience) および”不屈” (Fortitude) と改名されました。
図書館の工事中にはヘルメットをかぶり、特別なイベントの時は蝶ネクタイを付けるなど、ニューヨーク公共図書館の広告塔としても活躍していています。
2020年、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による全面休館から一部再開されるときには、マスクを装着しました。(2020年7月2日追記)
CNN Od News「米ニューヨーク公共図書館、一部再開へ ライオン像にもマスク」2020.07.02
アスター・ホール(Astor Hall)
五番街の入り口から入ったところがアスター・ホール。
すべてが白い大理石で出来た壮大なスペースです。
映画『セックス・アンド・ザ・シティ』で、キャリーとその親友たちが色とりどりのドレスを着てこの階段を上がるシーンは圧巻でした。
その後、階段を下りてくる場面では、実に3分もの間、このアスターホールが流れ続けます。
▼ 映画『セックス・アンド・ザ・シティ』の図書館シーンについてはこちら
デウィット・ウォレス雑誌閲覧室
五番街入り口を入って左の一番奥の部屋がデウィット・ウォレス雑誌閲覧室です。
最新の新聞や雑誌はここで閲覧できます。
上品なシャンデリア、贅沢なパネル張りされた壁、印象的な壁画によって、ニューヨークで最も美しいパブリックルームのひとつと言われています。
この部屋では、フリーWi-Fiが利用できます。
地図コレクションの部屋
五番街入り口を入って右の一番奥の部屋が地図コレクションの部屋です。
世界最大の地図コレクションを所蔵しており、ニューヨーク市に限定しても、10,000以上の地図を含んでいます。
この部屋では、フリーWi-Fiが利用できます。
マグロウ・ロタンダ(McGraw Rotunda)
天井に高く伸びたアーチと贅沢な装飾が施された特別な空間。
「ヒストリー・オブ・ザ・レコーデット・ワード」を描いたエドワード・レーニングの壁画は必見です。
夜になるとパーティーやイベント会場として利用されるこの空間は、ニューヨーク公共図書館の中で最も観光客を惹きつける空間のひとつです。
ローズ・メイン閲覧室(Rose Main Reading Room)
ニューヨーク公共図書館といえば、この場所をイメージする人も多いかと思います。
世界中から研究者や観光客を惹きつけるローズ・メイン閲覧室は、3階のもっとも大きなスペースを占める巨大な公共スペースです。
映画『デイ・アフター・トゥモロー』ではこの場所がシェルターとなり、『オフ・ビート』では、図書館員のジョーが図書館を辞めると言い、覚えたてのステップを踏みながらこの真ん中の通路を去っていきました。
『ゴーストバスターズ』で高齢の女性図書館員が机に残った本をカートで集めていたのもこの場所ですね。
このように、映画でもよく登場する場所となっています。
▼ 映画『デイ・アフター・トゥモロー』の図書館シーンについてはこちら
▼ 映画『オフ・ビート』の図書館シーンについてはこちら
▼ 映画『ゴーストバスターズ』の図書館シーンについてはこちら
この部屋では、フリーWi-Fiが利用できます。
ローズ・メイン閲覧室は、2017年にニューヨーク市歴史建造物に指定されました。(2017年8月10日追記)
Plitt, Amy . “NYPL’s Rose Main Reading Room Is Officially a New York City Landmark”.?Curbed NY. 2017.8.8
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